2016年11月29日

Drink SOMA!

こんにちは

商品開発・バイイングを担当しているKです。

 

アムリターラのドリンクシリーズでおなじみの「AYUS SOMA」。

 

インドのヴェーダ神話において、SOMA(ソーマ)とはある特殊な植物の名から来ており、この植物からつくったドリンクが神酒として捧げられたり、ソーマ神として神格化もされています。

また、学術用語としては「体幹」や「体細胞」「神経細胞体」といった、身体を構成する根幹となる要素を意味します。

 

ちなみに、AMRITAはこのソーマ酒(ソーマという植物の茎の汁と酪(乳)、大麦粉を混ぜてつくるとされる)と同一視され、阿密哩多(アムリタ)は不老不死の妙薬として伝説の飲料とされていたのです。

 

現代におけるSOMAを「人間に栄養と活力を与え健康と美をもたらす飲み物」ととらえ、商品化したシリーズが「AYUS SOMA」です。

 

「カスカラ」ってご存知でしょうか?

これはコーヒーの果実から種子(コーヒー豆)を抜き取った後の果実を乾燥させたもので、通常は肥料として使われる以外は廃棄の道をたどることの多い果実を、天日乾燥などさせた後で煮出してお茶として利用しているものです。

要するにコーヒーチェリー(ベリー)ティーのことをカスカラティーと呼んでいるのですね。


左:カスカラ 右:豆
 

気になるお味と栄養機能についてですが、以下の特徴成分が含まれます。

カフェ酸、クロロゲン酸、トリゴネリン、フェルラ酸、キナ酸

上記に代表される、抗酸化や脳機能活性に役立つ成分が豊富で、次代のスーパー食品とも言われていますが、多少のカフェインも含むため、活性エナジードリンクとしての活用もできそうですね。

 

飲んでみます。

 

使用したのは、沖縄(!)で自然栽培したコーヒーチェリーを天日乾燥させた貴重なカスカラ。

沸騰したお湯にカスカラを入れ5分ほど蒸らしました。

蒸らしたカスカラはぷっくりとした、実生りの状態を想わせる形に上がりました。


左:カスカラティー 右:煮出したカスカラ
お味ですが、飲み初めに熟した果実の柔らかい酸味を感じ、その後にわずかな甘みとコクが広がり、さくらんぼやアプリコット、紅茶に似た深い香りを感じます。抽出した水色も紅茶に似ています。

単体でお茶にする以外に、他のハーブやスパイスなどとブレンドして味わうのもおいしいと思いました。

 

そこで、やってみました。

カスカラティーで淹れた、レギュラーコーヒーです。

使用したのは「野生の原種コーヒー」。

自然の生りの通りに1粒のチェリーに豆が2粒の計算で、豆とカスカラの数をあえて揃えました。バランスした味わいのためには、この比率が重要です。

ちなみにピーベリーと呼ばれる、主に枝先になりやすいとされるチェリーは、実の中に豆が一粒です。そのため豆が小ぶりで丸っこくなっている可愛らしい見た目なのです。コーヒー豆を買うと、ものによっては結構見つかります。

ピーベリー



 

コーヒー:蒸らし



 

コーヒー:抽出



 

飲んでみました。

乾燥させた熟成果実の深みのある酸味と複雑な香味が、コーヒーにコクの幅を与えます。

(ただし、先ほどの比率で作った場合。カスカラの比率が多すぎると味わいを邪魔してしまいます)

 

そんなことしなくても、、

 

コーヒーには「ナチュラル」といわれる、天日干しでコーヒーチェリーごと乾燥させる製法がありますが、「野生の原種コーヒー」はまさに果肉の成分を豆に残して仕上げるナチュラル製法で仕上げられています。ナチュラルで重要なのは、果実の熟し具合を見極め、熟度を均一にすることと乾燥工程をきちんと行うこと。
そうでないと果実成分が劣化して、逆に豆に悪影響を及ぼす可能性が。
熟した果実を手選別で摘み取り、適切に乾燥させた豆だからこそ、チェリー由来のふくよかな甘さ、フルーティーな酸味、きれいな熟成香をまとった複雑な余韻を楽しめるのです。
もちろん「野生の原種コーヒー」は大切に製造された豆だけを使用しています。

野生の原種コーヒー



 

 

お楽しみください!

 

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