2014年5月21日

「ZONE 存在しなかった命」を観て

みなさま

こんにちは
総務のS(♀)と申します。

太陽の南中高度が高く明るい時間が長い、夏至に向かうこの季節は緑が溢れ爽やかな風が心地良いですね。

先日、北田直俊監督による自主制作のドキュメンタリー映画を観ました。


 

東京電力福島第一原発事故により強制避難区域に指定された半径20㎞圏内には多くの動物が取り残され、登録されていた数だけでも牛4,000頭、豚30,000頭、鶏630,000羽、犬猫などのペット20,000匹以上にのぼります。

水も食料も無い過酷な状況下で9割以上が餓死、唯一生き延びた命は殺処分という悲劇的な末路を日本政府は一切封印して証拠を隠滅しました。

未来と希望の消えたZONEにおいて、自分自身の身を放射性物質の危険にさらしながらも生きながらえている動物たちを救うべく戦い続ける人々を2年間に渡り記録した映像です。

現場は福島ですが、その電気を消費していたのは都内に住む私たちです。原発の問題にもっと関心を持って強く反対を表明してこなかった大きな責任を感じます。

人間の食料とするために産ませて、不要になれば簡単に廃棄。命を軽く扱う人間の愚かさを痛感させられます。

強制撤去ということで避難所へは動物の同伴ができず、2~3日で帰れるという希望があったため、家族同然のペットをやむを得ず泣く泣く家においてきた被災者も多いのです。

その残された犬たちの最後は言葉に表せないくらい悲劇的でした。

施設に保護したとしても、一日数分の散歩以外はずっとゲージの中。それは動物愛護という名目の自己満足。
「何もできませんが頑張ってください」という偽善者にならないために、いったい自分には何ができるのか。
涙をこらえながら、いろいろ考えこみました。

真実を知ることは時に心が苦しく、胸が痛みます。
しかし、目をそむけて生きていきたくはない。

 

「ZONE 存在しなかった命」は
京王線・東急世田谷線 下高井戸駅
小劇場 青の軌跡にて
12月までの毎月第3土曜日、日曜日に上映会が開催されます。

また、
日本語字幕版DVD ¥2,800
Blu-ray  ¥4,800
いずれも税込、送料無料で購入できます。

http://www.adg-theater.com/zone.html

 

日本の一般的なペットショップにおける展示販売でも、売れ残ってしまった犬猫は各都道府県の動物愛護施設や保健所にて殺処分され、その数は年間数十万匹になっています。
このような仕組みを変えていけるよう、これから動物を飼いたいとお考えの方は、ぜひ里親制度の利用をご検討ください。

かくいう私は幼少期から動物が苦手だったため、そのような事実を知る由もなくペットショップでまだ生後1.5ヶ月だった仔犬に出会い何故だか購入してしまいました。そのお店の指導では「環境に慣れるまで存在を無視してください」とのことで、これを忠実に守ってしまったことが悔やまれます。
それが影響しているのか、生まれ持った性格なのかはわかりませんが7歳になった今でも、ものすごく甘ったれでわがままです。

昨年末に骨折した左手と爪が1本抜けてしまった右手は自然治癒力任せで順調に回復中。


 

無知ほど怖いものはないですね。
世の中わからないことばかりですが。

 

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