2014年7月26日

日本人と麻

皆さまこんにちは。
品質管理を担当していますS(♂)と申します。

梅雨もあけて夏真っ盛り!?暑い日が続いますがいかがお過ごしでしょうか。

1年の折り返し、夏至の日に伊勢に行きました。

夏至の伊勢では伊勢神宮に参拝するために夫婦岩で有名な二見興玉神社の海岸で禊(海で体を清める儀式)を行います。

朝3時からの開催でしたので当日時間に間に合わず・・・・。

禊を行なった友達と合流して二見興玉神社のほど近く賽日館でNPO法人日本麻協会による

『日本人と麻 ~麻、伝統的利用法から、未来の可能性~ 』

という講演会に参加しました。



 

麻は、太古から戦前まで、その繊維は衣類等、日用品として、種子は食用として、日本人の文化・生活に欠かせないものとして、全国で広く栽培され、又自生ていました。

戦前まで、日本人の文化・生活に根ざしてきた麻。そんな麻、今や栽培農家は激減し、高齢化が進んでいます。

そんな中で海外では研究が進み高級外車のボディ等、産業用としての利用が広がっています。

日本の伝統文化、栽培、加工技術の存続するために現状を知る、という内容でした。


日本人と麻の関わりは古く、およそ1万年前の縄文時代の遺跡からも麻でつくられた縄や編物が出土しています。

江戸時代には藍・紅花とともに「三草」と呼ばれ実生活に有用な作物として全国で栽培されていました。正藍染の人間国宝であった千葉あやの氏はごく一般的な農家の冬の手仕事として麻を栽培して麻布を織り、染をおこなっていました。世界遺産である岐阜県白川村の合掌づくり(茅葺屋根)は麻の繊維をとった後の麻幹(オガラ)を屋根の一部に使用しています。麻には邪気を祓う力があると考えられていたので、神社のしめ縄や鈴縄(鈴をガラガラする綱)などは本来は全て麻で作られていました。古い時代には神主や巫女の服、巫女が髪を結ぶ糸も麻を使っていて、のれんも本来は麻でつくられていて外でついた邪気を払い、穢れが中に入るのを防ぐためにあったとのことです。横綱の化粧まわしも麻を使っています。

しかし、1934 年に約1万haあった作付面積が、現在はわずか5haに激減しました。日本で麻がとれなくなったことで神社のしめ縄も中国産の麻かナイロン製になっているそうです。

そんな中、日本の麻の90%を生産する栃木のほか、朝廷があった奈良や伊勢神宮を祭る三重県など各地で麻を栽培する動きができつつあるとのことでした。

古き日本の文化が時代の流れや政治的背景によって一度廃れかけ、この時代になって根付いていた本来の姿を取り戻すことの素晴らしさを認識するいい機会になりました。

今回、麻についていろいろ勉強したので、実際に麻を収穫を体験してみたいと思います。

日本産のヘンプシードオイルや麻の実ナッツがAMRITARAで、できたらいいな~。

 

 

 

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