2016年8月15日

真夏の田んぼ

こんにちは。
工房勤務の笹尾(♀)です。

オリンピック真っ盛りのこの夏、アーユルヴェーダの生活習慣に従って、普段は23時前に就寝の我が家も、夜更かしの毎日が続いています。

さて毎度、同じネタで恐縮ですが、今回は真夏のうちの田んぼの様子を紹介させてください。
オリンピックは4年に一度の盛り上がりですが、お米作りは同じ作業の繰り返しのようでいて、続けていると、毎年いろいろなことが違っておもしろいのです。

千葉の田んぼは、ほとんどが早場米を育てているので、周りの田んぼでは、もう稲刈りができそうなくらい、お米がたわわに実っています。
それとくらべると、土と太陽と自然の力だけで育っていくうちの稲たちは、だいぶのんびりです。
それでも、田植えの時には水の上にちょこっと顔を出しているくらいだった稲も、7月にもなると、こんなに大きくなりました!


で、真夏の田んぼといえば、草引き!
あたり前ですが、無農薬無肥料のうちの田んぼ、夏にかけては、稲以外の草や藻も、ものすごーくよく育ちます。
正直、稲より丈夫で、稲より速く、稲より元気に、ぐんぐん育ちます。
雑草という名の草はないといいますが、こちらの都合を言わせていただけば、やっぱり稲たちに一番元気に育って欲しいので、勝手ながら、その他の草は一網打尽に引っこ抜いていく、ということになるわけです。

特に大事なのは田植えからの約一ヶ月。
この間に、土の恵みをどれほど稲の栄養にできるかが今年の実りを決めるので、お米の花が開く7月下旬までは、毎週かかさず草引きに通います。

田んぼに生える草はいろいろあって、クログアイだったり、オモダカ、マツバイ、、、と、年によって一番元気な草が変わるのですが、、、、
今年は、この「コナギ」に泣かされました!


もうだいぶ草引きした後なので、こんなもの? とお思いかもしれません。
最初は、これが田んぼの一面中を覆い尽くしておりました! おおー(!!!!泣)
しかも、コナギたちは成長も速いし、なにしろしぶとい。
先週、ほとんど抜いた!、と帰っても、今週来てみれば、また一面のコナギだらけ、、、の繰り返しでした。

7月にもなると、稲はわたしの腰よりも高くなります。
稲の間をかきわけながら、こんな風に、そのなかに埋もれるように腰をかがめて、ひとつずつ根っこから草を抜いていきます。


田んぼの中って、水があるから結構涼しいかと思いませんか?
それが、真夏はまったく違うんです!
足元の水は太陽で温まってほぼお湯、稲の中では風もまったくあたらないので、ものすごくムシムシして、10分もすればサウナ以上に汗が吹き出てきます!

熱中症には本当に注意して早朝から作業しないといけないのですが、都会では考えられないほどの大量の汗をかいた後は、心地よい疲労感とともに、体も軽くなったようで本当に爽快!!
私たちの間では「田んぼデトックス」と称しております。

そして7月末から今頃の田んぼでは、2~3時間しか咲かないという、こんなお米の花が満開です。
このお米の花が開いたら、田んぼの中の草引きは終了。
お米たち自身が、作業の区切りを教えてくれるなんて、素敵だなと、毎年思います。


田んぼのあぜでは今年、大豆と小豆、さつま芋を育てています。
田植えの後に種をまき、つる苗を植え付けたあぜは、こんな一面の緑です。


お米もあぜの作物も、当然ながら肥料も除草剤もまったく使わず、土と太陽と植物自身の力で、すごい勢いで青々とした葉を茂らせ、花を咲かせ、実をつけ始めています。

しかも、これは今年限りのことではありません。
毎年、です。
植物のそのものの力、自然の力の大きさって、本当にはかり知れませんね。

工房では今、来年の秋以降の発売をめざして、新しいスイーツ作りを進めています。
そのプロセスで、こだわりをもって材料を吟味していくと、すばらしい素材に出会うことが多々あります。
そんなときに、素材を育んでくれる自然の力の大きさに心を打たれますし、それ以上の手を人が加えることの意味を、改めて考えてしまいます。

そんな素材との出会いに感謝しながら、その力を十分に味わっていただける、アムリターラらしいお菓子をめざして、試行錯誤しているこの頃です。

 

株式会社AMRITARA
http://www.amritara.com/

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